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2015-02-14(Sat)

「郵便配達は二度ベルを鳴らす」

「郵便配達は二度ベルを鳴らす」

ジャック・ニコルソンが見たくなったので!

ド田舎のさびれたガソリンスタンドに偶然訪れた主人公フランクは
本当は別な土地に行くつもりだったのに、
整備士として働いて欲しいと請われてそこに留まることに決める。
それは、店主の妻が美しく魅力的だったから……。

というところから始まって、フランクと奥さんは割とすぐに不倫状態に。
邪魔な夫を殺してしまおう→殴ったけれど失敗→なんだかんだ揉めたけど
やっぱり一緒になりたい→邪魔な夫を殺してしまおう→今度は成功!
でも自分も大怪我しちゃって……

みたいなすごくゲスい話でした。
サスペンス要素があるというか、これはなにかあるぞ~というオーラがむんむんしているので
郵便配達人がやって来て何かが起きるのだ!
とハラハラしながら見ておりましたが、郵便配達人は出て来ない。っていう。
タイトルは内容と全然関係なかったそうです。ビックリだよね!


主人公のフランクと、恋に落ちる人妻であるところのコーラは
すごく駄目なんです。
お互い我慢が利かないし、邪魔だからという理由で夫を殺す。
本当はね、別れるとか、駆け落ちだって出来ると思うんだけど。
とても短絡的で、感情的で、打算的で、後先考えてなくてね……。

自堕落な生き方をするっていうのは、こういう事なのだなあっていう映画になっていました。
原作だとちょっと最後、違うみたいなんですが
っていうか映画化4回もされてるって知ってまたビックリ。

私が観た1981年版は、主演ジャック・ニコルソン。
この頃のニコルソンは本当にかっこいい。滲み出る男の色気というか、悪の香りがたまらない。

最後の最後、二人は心を入れ替えてこれから生きていく……っていうことなのかなあと
想ったら!そううまくいくかー馬鹿めー! みたいなオチでまたまたビックリです。

人を犠牲にした人間には、それなりの報いがあるよってことなのかな。
まとめかたがあんまり上手だとは思いませんでした。
奥さん役のジェシカ・ラングはとても美しかったけど。
なんというか、無常感漂う一本でした。ジャック成分は補充できて良かった。
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2015-02-12(Thu)

「カンフー・ハッスル」

「カンフー・ハッスル」

なにか気楽でちょっと短めの~~~って思ってチョイス。

実際、とても気楽な内容だった。
物語は非常にシンプルで、バカバカしく、頭はそんなに使わなくて大丈夫。
極悪非道なギャングに目をつけられた貧しい街に、
行ってみればアホみたいに強いカンフー・マスターがいて全面戦争に、みたいな感じ。

実はこの人が強かったんだ、っていう部分、最初は「誰だおめえ超強いな!」
みたいな感じでヘラヘラ見ていたら
「やだ……なにこの人達やばい超強い」→宿命の対決へ
って流れがやけに熱い。

そして、一見アホらしく見えるアクションシーン。
人間はぴょいんぴょいん飛ぶし、ぽぽぽーんと軽く見えるんだけど
でも見ているうちに何故か正座したくなる……。っていう。

それは多分アクションの構成、見せ方、そして演者の巧さなんだろうなあと。
一見貧乏くさくアホくさく作ってあるけれど、あえてそうしている、
でも中身はホンモノの一級品、みたいな美学がひしひしと感じられるというか。

こんなことなら少林サッカーのあとすぐに見ておくべきでした!

2015-02-09(Mon)

「LEGO ムービー」

LEGOムービー

全編レゴで出来てる……あ、全編じゃないや。
一部を除いてほぼレゴで出来てるムービー。

レゴって言ったらおもちゃのブロックなので
子供向けかと思いきや、バリバリ大人向けで
パロディあり、涙あり、下ネタありの大変楽しい作り。

なにもかも、街も道路も家も家具も建物のすべてがレゴで出来ている様が
見ているだけでもう楽しい。
レゴのお店とかコーナーにいくとちょいちょい大きな作品があるんだけど
(よく行くトイザらスには巨大なダース・ベイダーがいる)
そういうんじゃなくてもう、壮大極まりない。
ここまで出来るのかっていう驚きに包まれてしまって釘づけ。

よくある顔によくあるボディの主人公エメットは
よくあるヤツすぎてみんなの記憶に残らない影薄い系レゴ。
それが、ひょんなことから「選ばれし者」になり、
邪悪な「おしごと大王」と戦う羽目になってしまう……。
みたいな話。

エメットが可愛い。からっぽでアホなんだけど、一生懸命で、いとおしいし
身につまされる部分が大きい。
エメットを助けるワイルドガール(英語だとワイルドスタイルでちょっとウケた)も
ちょっとイタイ感じなのがまた良い。彼氏がバットマンっていうの良いw

レゴから出ているいわゆるキャラクターものも結構出てくるので
西部劇だったり中つ国だったりが登場してとても愉快だし、
組み立てられたり壊れたり、多彩な動きをみせてくれるブロックたちをみていると
とたんにレゴで遊びたくなってくるという……。

よくある話ではあるけれど、レゴならでは、の見せ方、流れ、スパイスの効かせ方が
とてもとても良かった。もっと早く観れば良かったです。
子供と見ても良いと思う。子供はちょっと、キョトンとするかもしれないけどw
でも見ているだけでも楽しいので。

久々に主人公を一生懸命応援しながら見てしまった。
あと、またウィル・フェレルだった。
声の出演も豪華で良かったなあ。

2015-02-08(Sun)

399

家族がインフルエンザになったのでこいつは大変だと思ったら
次の日自分も発症してしまった。
一体どこからもらってきたのやら……。

去年は病院に行けなくて(熱が高すぎて)キツかったので
今回は熱の出始めにガッツを出して行ってみた。
一回吸入したらオッケーだというイナビルを処方されて
一日目は39.9度をマーク。全身痛い。
次の日も39度まではいかないかな、程度でうーうー唸りつつ
夜にはピタッと平熱へ。これで動ける一安心。

横になっていたらいつの間にか眠っていて、
二時間くらいで目が覚めて、の繰り返し。
新生児みたいな一日を過ごしてしまった……。

去年も今回と同じA型にかかって、39度台の熱でヒーヒー言ってたんだけど
確かに今回の方が楽だったかな……?
去年は、看病してくれている人が、38度台まで熱が下がった途端
インフル発症→自分が看病する側に みたいな流れでしんどかったので
とりあえず平熱まで戻れたのは良かったかもしんない。
すごいねイナビル。ラクチンな薬です。

ただ、寝すぎて腰が痛い。関節痛に比べたらマシだけど。

2015-02-04(Wed)

「トランス」

トランス」です。
同じタイトルありそうだけど、
ダニー・ボイル監督の2013年作品。

主人公は記憶喪失。
絵画のオークションの最中に起きた強奪事件が起きて、
主人公が絵を隠し、その場所を思い出す為に催眠療法を受けるのだが……

みたいな話。
そもそもが「催眠療法」でなんとか思い出せ!っていう設定なので
お客を騙しにかかっちゃいますよ~ へっへーついてこれるかな~
みたいな態度が透けて見えてました。

これは一体どういうことなのだろうなあと興味津々で見始めるのですが
最終的にどういう構図だったのかが判明しだしたところでちょっとガッカリ。
なんか割としょーもないなってw
半分くらいは「こういうことなんじゃないかな」って予想まんまだったのも
良くなかったかもしんない。

現実と理想世界(と作中で呼ばれている)の境目の曖昧な描き方など
ビジュアル的には結構頑張ってる気がするんだけれども。
ことの発端がしょうもない&最後の畳み方が
あんた結構ひどくない?ないてたのなんだったの?みたいな感じでスッキリいかず。

最後の最後まで観客を騙せる、うわあ!って思わせられる映画ってすごいんだね。
わあ騙された!で一番気持ちよかったのは
これまでだと「マッチスティックメン」かもしれない。と思った。

今回はイマイチ。ここが最高なんだよ!って部分は……ちょっとないかな。