忍者ブログ

2016-04-28(Thu)

「ゾンビーバー」など

4月になって忙しかった上、ちょいちょい体調不良が重なり
それがようやく落ち着いたところでノートPCのキーボードが壊れるっていう。

特定のキーだけ入らなくなるってイヤなもんですね!
それも、メールアドレス、ID、パスワードなんかに使っている
決定的な一文字だったためにイライラがすさまじかった。
もともと家族が買い替えて余ったPCで、高機能すぎたので
もういいやと自分の分も買い替えることに。
前のにもどるにはちょっとオンボロすぎるし。
では次はどうしようかと思って、
一体型デスクトップが良いかなあなんて見てみたら
どれもこれもディスプレイのサイズがめちゃめちゃデカい!
タブレットだと小さすぎ、デスクだと大きすぎ。
じゃあやっぱり同じようなノートがいいかなあと思ったら
面白いデザインのものが少なくて、どれもこれも真っ黒ばっか。

あとは、すぐに故障が出ないメーカーがいいなあと悩んで
だけど結局初めてのASUSにしたという謎の結論。
かわいいんだよね、ミントグリーンのノート。
今日届いて、まずはお試しにブログを書いてみるしだい。
だけどキーボードの配置が前のとやっぱりちょいと違うので
打ちミスがさっきからちょいちょいと……。
慣れていかなきゃですな。データも移さないと、続きが書けない。



というわけで、本日の映画は「ゾンビーバー」。
なにそのタイトルと思うところだけど、そのまんま。
ゾンビになったビーバーに若い男女が襲われる話。
これでもかっていうくらいベタで、ちゃんとおっぱいも出てきて、
アホでエロい若い男女が襲われますが……。


いや、なんかね。
この時代にここまでクオリティが低いっていうのは
もしかしたら狙ってのことなのかな? みたいな感じでした。
笑いが漏れるほどのひどい出来のビーバー。
ぬいぐるみを人が手で動かしている感がすごい。
水の中で若者が襲われたとき、血がにじんでくるんだけど
それが明らかにCGの合成すぎて噴き出してしまった。

最初は女子3人の旅が、男子3人が加わって
男女のゴタゴタもあったのでひょっとして思いがけない展開が!?
って思ったらおもわせぶりなだけで最後は盛大な肩透かし!

ただ、一番にやられるであろうビッチキャラの女子が
意外に最後まで残るし、もめるし。
その辺は良かった。
あまりにもひどいビジュアルなんだけど、
ひどすぎるゆえに逆に愛おしくなるこズルい出来。
B級でもなくC級でもなく、E級くらいなのかな。
エンディングの曲もいい意味で酷い。

ただ、2回は見られないし、人には勧められない。そんな雰囲気。
PR

2016-04-14(Thu)

「サンドラの週末」「凶悪」

サンドラの週末

マリオン・コティヤール主演、2014年の
フランス・イタリア・ベルギー合同制作作品。

マリオン・コティヤールが好きなんだよね。
陰のある美人で、雰囲気がいいです。

この映画の物語はとてもシンプルで、凝ったものではありません。
主人公であるサンドラが病気を患い、回復して復職しようとしたら
突然解雇を申し入れられてしまう。
職場で、サンドラの復職をするか、従業員にボーナスを出すか
どっちかを選べっていう投票がなされたからなんですが、
サンドラの同僚が伝えにくるんです。
主任が圧力をかけて、ボーナスを選べって言われてるんだと。

サンドラが患っていたのはうつ病でして、
これでまた落ち込んで、薬をいっぱい飲んじゃうんですよね。
だけど夫がいて、子供がいて、サンドラが働かないと
家賃にも困ってしまうような経済状態だし、
大体一方的に解雇するなんておかしいよと、
夫は戦うよう促してきます。
まずは会社に行って社長に訴え、
じゃあもう一度投票しなおそうという話に。
過半数が復職に賛成してくれたら戻れるけど、
そのためにはみんな、ボーナスをあきらめてもらわねばならないっていう。
月曜に行われる投票のために、サンドラは週末、同僚たちの家を回ります。


それだけの話なんだけど、重たくってねえー。

働き方について欧米に学べ、なんてよく言いますけど
解雇なんかはあちらの方が厳しいよねって思っちゃう。

自分の復職とボーナス、みんなが求めているものがなにか、
サンドラはよくわかっていて、
自分同様みんなも苦しいはずだと思いながら、
ひとりひとりの家をまわっていきます。

彼女に味方してくれる人もいれば、
もうしわけないと言いつつ、イヤだという気持ちを隠そうともしない
そんな人もいます。

もちろん、ボーナスがいいよね……とサンドラは相手を責めません。
それでもどうか、復職させてほしい。
相手に良心、同情、仲間意識に訴えていくんですけど
これ実際にやれと言われたら辛いだろうなあって。

最後は割といい結果に終わるんですけど、
サンドラはスッキリした顔で去っていきます。
失っていた自信を取り戻し、やれるだけやったという気持ちが
彼女を強くしたんだろうなって。

人生という厳しい戦いの連続の中でどう生きていくべきか。
そんなテーマを感じる映画でした。見てよかった。


もう一本
「凶悪」

2013年、山田孝之主演の邦画。
実話を基にしたというこの世の地獄のような話です。
もとになった話はこちら(Amazonへリンク)

主演は山田孝之ですが、こちらは事件の取材をする記者の役。
この映画で輝いているのは、
「凶悪」というタイトルのもとになった二人の人物を演じている
ピエール瀧と、リリー・フランキーでしょうね。
山田くんもすごくいいですけども、
ピエール瀧とリリー・フランキーがもうヤバい。

話の始まりは、新潮45に届いた一通の手紙で、
死刑の判決を出されながらただいま上告中の服役囚、
ヤクザの組長であった須藤から送られてきたもの。

まだ警察に話していない3件の余罪について話すから、
自分と組んでいた「先生」を追い詰めるために
記事にしてもらえないか、と持ち掛けられます。

人を殺し、騙し、金を巻き上げるという同じ罪を犯したのに
自分だけが死刑を申し渡され、
先生はのうのうと外の世界で暮らしているのは許せない。
そういう理由で、事件について話すから
取材をして世間に公表してほしいと。

須藤は非常に良心にかけた男で、暴力的なんです。
気に入った人間にはすごく目をかけるんだけど
そうじゃない相手には容赦がない。すぐに殺しちゃう。

先生は悪知恵の働く男で、
身寄りがなかったり、疎んじられている老人に目をつけ
彼らの持っている財産を奪い取ろうと考えている。

先生の方は実行力がない。
須藤は考えが足りないけど、なんでもできる。
二人が出会うと恐ろしい化学反応が起きて、
邪魔な人間は全員ひどい目にあって葬り去られていくわけです。

二人が起こした事件の残虐さが存分に描かれていて、
もう目をそむけたくなるような内容です。
この二人の演技が非常に怖い。
ピエール瀧は迫力があり、リリー・フランキーは不気味な恐ろしさで
暴力を思う存分楽しんでる感がすごい。

何件もの事件について告白され、
記者である主人公藤井は取りつかれたように調査していきます。
家庭も顧みず、良心のかけらもない行いについて
裏付けをとり、真実に迫り、最後は記事にして発表するわけです。
それで「先生」も逮捕され、裁かれる……わけなんですが。


二人の行いの恐ろしさ、良心をもたない人間の無慈悲さなんかとともに
そういった暗い穴を覗き込んでいるうちに
うっかりひきつけられたり、取り込まれたりしそうになる
人の心の危うさについても描かれているのかなと思います。

世の中には本当に凶悪な事件、人間が存在しますが
些細なところから始まって、ブレーキがきかずに
どんどんエスカレートしていってしまうっていう
そういう心のありようがわかるというかね。

牧師に出会って改心したという言葉ですら白々しく感じられる
憎しみの深さと、その強烈さに圧倒され、心がゆがむ感じ。

世の中で一番不思議なのはやっぱり、人の心なんじゃないかなと
思いました。はい。月並みだけど。

2016-04-12(Tue)

「タンゴ・リブレ 君を想う」

「タンゴ・リブレ 君を想う」

2012年、どこの映画かなこれ。ベルギー?
舞台がどこなのかもちょっと把握しづらい、
不思議な恋愛というか、遅れてきた青春映画のような空気でした。

主人公は刑務所の看守をやっているJ.C.
とても静かでまじめそうな男なんですが
彼の唯一の趣味がタンゴ。
教室にいって静かに踊っていると、とある女性が入ってくるんです。
それが、アリス。
40手前くらいの色気のあるアリスにJ.C.は惹かれるんですが、
ある日、刑務所で仕事中に気がついちゃうんですよね。
夫がいて、自分の働く刑務所で服役しているって。

そこから少しずつ変わり始める、
硬いばっかりのJ.C.の人生……みたいな話。
恋愛は成就しません。だからこれは恋愛映画というよりは、
恋愛をとおして人生を変えた男の話、です。

看守としては、受刑者の近親者と交流をもったらダメなんですが
どうしてもアリスが気になって、J.C.はそっと
アリスと教室で踊ったり、来なくなってしまったアリスを気にかけ
電話をかけてみたりするんですが
どーにもこうにもこの男は純情すぎて、
見ていてキューンと切なくなってしまうっていう。

ところでヒロインのアリスなんですが、
15歳の息子がいて、受刑者の夫フェルナンがいるんですが
もう一人、受刑者のドミニクって男とも親しいのです。
親しいを通り越して、もう一人の夫みたいなの。
この辺が最初理解できなくて、あれ、お父さんなのかな?
っておもったら愛人っていうね……。
愛人というか、なんというか、ちょっと奔放なのかな……みたいな。

そんな複雑な男女が刑務所で入り乱れて、
夫には「看守とタンゴを踊るなんて」と嫉妬され、
ドミニクには「あと20年もこの中なんて耐えられねえ」と自殺未遂をはかり、
自分が実は父親ではなく、仲良しのオッサンの子供だったと知った息子が
ちょっとグレかかったりなどなど

アリスとその周辺の奔放さに振り回されて、
それでも彼女がいとおしくて、
J.C.は最後に、アリスとその息子の力になりたいあまり、
思いっきり大きな一線を踏み越える。いや、飛び越える、かな。

嫉妬しながらも、アルゼンチン人にタンゴを習うフェルナンとか、
ムショ内で教えてくれるアルゼンチン人たちの
タンゴの見事さとかね。

女を落とすための踊りだと言いながら、
まずは男同士で練習するんだとか、
刑務所の中なんで、基本的には殺伐としながら
時には踊り、時には笑い、人間は生きていくんだなあ……みたいな。

ちょっと不思議な映画なんですよね。
J.C.の変化は非常に大きいんだけど、
見た目的にはすごく控えめにしか変わってなくて。

最後のシーンのあと、どうなるのかなあ、彼らはって
心配になっちゃうような終わり方なんですけどね。

だけど、さわやかな風が吹いてきたような
すがすがしさの漂うラストで、
なんか、ちょっといいもの見たなって気分になれる映画でした。

囚人のタンゴが見事で、
ついでに囚人のタンゴって響きで「シカゴ」が見たくなりました。

2016-04-09(Sat)

「ベアリー・リーサル」

ベアリー・リーサル

2015年アメリカ作品。

あらすじというか、設定がいいんですよ。
孤児の女の子をこっそり集めて、完全無欠の諜報員として育てているという設定がね。
可愛い幼い女の子に銃器の扱い方、戦闘技術、車の運転なんかを仕込んで、ターゲットのもとへ送り込むっていう設定にロマンがある。

映画の最初に可愛い女の子たちが訓練しているシーンがあるんですが、これがね。いいのね。
でもそこがクライマックスだったかもw

主人公のメーガンは訓練施設じゃナンバーワンの実力の持ち主なんですが、
殺伐とした施設育ちのわりに愛にあふれた女の子でして。
使命を受けて外界へ出た後、「普通の女の子」目指して頑張っちゃうんです。
アメリカの青春映画だのドラマだのを見まくり、ティーン向けの雑誌を読み漁って、
心だけはなんちゃって女子高生に。
任務で軽くしくじったのを機に普通の高校へまんまと潜入するも、
教官から追いかけられ、ライバルからの嫉妬攻撃にもあい、
伝説のナンバーワンだったジェシカ・アルバに狙われちゃうっていう……。


で、設定はかなりいい感じなんですけども
なんかもう、全体的にすごく緩いんだよね……。
すごい戦闘マシーン、凄腕諜報員っぽい雰囲気を出し切れてなくて
高校デビューに失敗したり、逆にみんなに見直されたりなどなど
どっちの要素も緩くて見ていて失笑しちゃうというか。

ほほえましい、と言い換えることもできるかも?
どっちかだけでもとがっていてくれたら……!と思わずにいられない。
せめてヒット・ガールくらいやってくれたら(無理かな)
という印象。惜しい映画でした。

女の子たちの戦闘訓練がみたい人は、ぜひ。
序盤だけだけどね!

2016-04-08(Fri)

「八日目」

「八日目」

1996年フランス映画。

タイトルの八日目は、聖書からきたもの。
神が世界を作るのに、七日かけるんですよね。
「光あれ」から始まって、大地と海と、人間を作って、七日目はお休み。
だから一週間は七日で、日曜日は安息日なんですが、
タイトルの「八日目」で作られたのは本作の主人公というか
なんでしょうね。人生における「不幸」をさすのかな。

神に作られた最初の人間であるアダムと、
その妻であるイブは、言いつけを破ったせいで
エデンの園を追われます。
満ち足りた楽園から追い出され、そこからは
ありとあらゆる苦難が二人を待っているぞと。


この映画の主人公は二人。
妻と娘に出て行かれた仕事人間のアリーと、
ダウン症の青年ジョルジュです。

アリーは娘たちと妻を愛しているのに、
うまくやれなくて、仕事に追われすぎて、
とうとう愛想をつかされ「来ないでくれ」と言われたところ。

ジョルジュは、窮屈で自由がなくて楽しくない施設がイヤで、
大好きなママのところに帰ろうと飛び出してしまったところ。

行き詰ったアリーは休暇をとろうと車を走らせていて、
うっかりジョルジュの犬を轢いてしまう。
車に乗せて、目的地へ送ろうとするも、
ジョルジュはちょっとばかり頑固でいうことを聞かない。
そこから始まる、二人の不思議な旅の話です。



この映画ほど、見る人によって印象が違うものもないんじゃないかな。
まず、ダウン症の家族がいる人は、辛いと思います。
なんらかの障害を抱える家族がいる人も辛いかと。

それから、ダウン症についての知識があるかないか。

障害を抱える人の描き方も結構容赦がなくて
そのあたりをどう感じるかも相当違うんじゃないかな。

作中では「蒙古症」と表現されていましたが、
これはダウン症の古い呼び方で、
ジョルジュがモンゴルに思いをはせるシーンがあるので
そのまま使われているんだなと理解しました。
ダウン症の人は外見がみな同じ風になるので(個人差はあるけど)
こんな風に呼ばれた時代があったのでしょう。

ジョルジュは実際にダウン症の方が演じられていて、
すごく説得力のある映像に仕上がったなとまずは感心しました。

でね、よくある、配慮とか、悪く描かないでおこう、
美談にしようという意識が薄く、
逆に心配になるほどリアルな描かれ方でした。

ちゃんと会話もでき、ユーモアも理解し、歌い踊り、
やさしさもある。けど、ごく普通とはいかない。
生まれつきの病を抱えた苦悩がこれ以上なくストレートに描かれていてね。
本当になんかもう、人間ってどうしてこんなに不完全なのかなと。

エデンの園を追われるほどの罪を犯したとして、
それでもこんなに辛い運命を用意されなきゃならんかなと
神の無情さを思わずにはいられません。

「チョコレート・ドーナツ」でも実際にダウン症の俳優が演じて
最後に本当に辛い運命を辿って、映画だっていうのに悲しくてたまらなかったけど、
この「八日目」も本当に辛い。


仕事人間のアリーは、ジョルジュに振り回されながらも、
人間らしさとはなんなのかを彼を通じて見出していきます。
最後には自分を縛っていた鎖をといて、
妻と娘のもとへ帰っていけるんですがね。

一方のジョルジュは、会いたかったママが既に亡くなっていて、
一番の望みである暖かい家庭を手にできないんです。
姉もいるけれど、彼女にはもう彼女の家庭がある。
夫と二人の子供がいて、ジョルジュの世話まではできない。
ジョルジュは色々とできる男ではあるんだけど、
時々衝動を抑えられず、我慢ができないと床に倒れて暴れてしまう。

この辺は、知的な障害のある人間がどうやって育てられたか、
適切な療育を受けたか、どのくらい成長できたか
非常に個人差がある部分で、
ダウン症の人がみんなああいう風だとは思わないでほしいけど、
だけど、あんな風にキレちゃうタイプになってしまう場合もあって、
人生はままならぬものだってことなんですよね。

病を抱えているからという理由で親がかわいがりすぎて、
そのせいでほかの兄弟の扱いが悪くなったりすることは現実にあって、
ジョルジュのお姉さんもそれについて少し訴えます。

ジョルジュは悪くないけど、お姉さんも悪くない。
お母さんの気持ちもわかる。でもやりきれない思いは消えない。

障碍者を取り巻く事情がリアルでね。本当にね。
私もそんなに詳しいわけではないんですが、
ちょいちょい支援の必要なこどもとその家庭を見てきて、
親の行動が行き過ぎていたり、逆に足りなかったり、
どの程度受け止め、受け入れ、守ろうとするかは
本当にみんな違っていて、全員が完璧にはなれないんです。

仕方ないし、理解できるし、やりきれない。
家族という名の鎖の重さがね。
幸せばっかりじゃなくて、不幸もあって、
それをどう受け止めるかはその人次第だし、
キャパもみんな違うしって話でね。
本当に辛いんだよね。


ジョルジュは自分によくしてくれるアリーに希望を見出すけれど、
自分の心と対話している間に気がついてしまう。
彼と暮らしたら楽しいと思うけど、はっきりとOKをもらっていないと。

アリーも、自分のこどもすら幸せにできないのに、
ジョルジュの人生まで受け止められないよと答える。

あくまでも他人として、友人としてなら付き合えるけれど、
ジョルジュの孤独のすべてまでは引き受けられないわけです。

その思いを全部理解して、
きれいな女性が好きで、幸せな結婚をしたいけど、
その辺にいる「普通の」男と自分は違うともはっきり理解して、

だったら自分が一番幸せになるにはどうしたらいいのか?
ジョルジュはかなり思い切った決断をします。


最後に流れる優しい歌は、ジョルジュの夢なんだろうなって。
先日みた「ハッピーボイス・キラー」とかなり近い話でした。

人生はどうしてこんなにうまくいかないのかなって
最後はじゃあーっと涙が出てきてまいりました。

だけどアリーは自分が感じた「人間らしさ」を手に入れて
幸せに向かって歩き始めて、ほんとそれが救いになったな。

あなたはどう感じますか?って
映画に試されている気分になりました。

なんにもできないんだけどね。
実際、障害のある人にいきなり抱きつかれたら
間違いなく逃げると思うし。

罪悪感と、当たり前と、やさしさと、厳しさと。
生きるのって本当に難しい。
そんなことを思いました。重たい映画だった。