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2018-08-26(Sun)

おかたづけ

今年の夏はあっつい!
としかコメントしようがない夏でした。

映画の鑑賞記録をフィルマークスでつけるようになったら
こっちがすっかりおろそかに!
誰も見てないだろうなあと思ってねー。

ちなみにフィルマークスでのページはココ
見る人によって感想が違うもんだなーと楽しんでます。

夏の間は去年同様家族の入院があってバッタバタ。
とはいえ、去年は一年の三分の一入院+退院後体が動かないのコンボだったので
それに比べたら超ラクチン。一週間もなかったし、予後もよしなので。

そんな中、じわじわと家の片づけをすすめた。
長らく着ていない服とか、昔っからクローゼットの奥に居座り続けるアイテム、
もう遊ばないゲームなどなど、すごい量を断捨離。
ついでにガスコンロや風呂場のあれこれも付け替え。
壊れたPC,昔の携帯電話は東京オリンピックの都市鉱山メダルプロジェクトへ。

しまいっぱなしだったフィギュアをとうとう飾って、
タンスの上にはツェペリさんとジャイロが二人で腕を振り上げているという。

病院でてんやわんやになるのはおととしからの予定だったので
わかってはいたけれど実際はやっぱり大変だった。
それがようやく全部済んで、ほっと一息。
やっと通常の暮らしにシフトチェンジできるなーってな感じ。

とりあえずすごい大量に出てきたぷちサンプルとシルバニアファミリーを
ファンタジー調に改造してみたい欲求と戦っております。

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2017-11-16(Thu)

「ストレイト・アウタ・コンプトン」

「ストレイト・アウタ・コンプトン」

2015年のアメリカの映画。
1986年、コンプトンという町で生まれたグループ「N.W.A」の
自伝的なのかな、この時代にこういったいきさつでグループが生まれて、
どうして解体していったのかが描かれた映画。

自分はラップに興味はないし、このグループも知らない、
アイス・キューブを映画でちょっと見ただけ程度で
思い入れもなんもない人間なんですけど、
ぐぐーっと胸に深く刺さる一本だよなあって感想を持ちました。

安易な暴力に走らず、音楽で立ち上がろうと決めたイージー・E。
仲間を集めて、ヘタクソなラップも一生懸命やって、
とうとうFBIから目を付けられるほどの存在になっていく。
彼らのリリックがあまりにも危険すぎて、という理由で
警察がライブに乱入してくるというのは、
時代だなあと思います。
彼らがいたから、今があるんだと思うんですよ。
アメリカ人じゃないけどね、自分は。

この時代の背景を知りたくなって調べてみると、
本当にめまいがするほどのあれこれがあった。
いまだに晴らされていない疑惑も残っているように見える。
それでも成功する喜び、あふれ飛び交う金と、
利用し利用さらえる者、不平等から友情に入った亀裂……などなど。
最終的にイージーの迎えた終わりは気の毒なんだけど、
子供がたくさんいたって知ってあらまーって思ったりもしました。
あの流れの中で一番に抜けたアイス・キューブはできるヤツだなと思ったし、
息子が役を演じているんだけど、あまりに似すぎていて
「あれ、若返ったの!?」って思ってしまったほど。

ラップ文化に詳しい人が見たら楽しいのか、それとも気になるのか
わかんないですけど、あんまり予備知識のない自分には十分刺さる出来でした。
間違いなく時代を作った人の話だったので。
見て良かったなと思える一本でした。

2017-11-16(Thu)

映画見た記録

欧州編

「ミモザの島に消えた母」

2015年フランスの映画。
母が姿を消したことに心を痛め続けたまま大人になった姉と弟が
あらためて消息を追って真実を見つける話。これはしんどい。
子供の立場なら、知りたくないだろうなあ……って思いました。


「ハイ・ライズ」

2015年イギリスの映画。
昔のSF映画を原題で実写化するとこうなるかも、
という共感できなさがあふれる作品。

最新式のタワーマンションの高層に、選ばれし者が住み、
低層にはそこそこの住人が住み始める。
高層の住人は放蕩の限りを尽くし、低層の住人がとばっちりと受ける。
結果、反乱がおきて王国が崩壊してしまうという話。
小さな国の興亡と考えてみればしっくりくるかも。
警察来なさいよ、って思うもんね。

最後は破壊と乱交の限りが尽くされ、
大体「ソーセージ・パーティ」と同じ感じになる。
もしかしたらほぼ一緒かも。



「ミス・シェパードをお手本に」

2015年イギリスの映画。
ロンドンのカムデン通りに一人の老婆が住み着いている。
彼女は古い車を住処にしており、住人の誰かの家の前に停車して暮らしている。
通りの住人はこの「ミス・シェパード」を疎ましく思いつつも、
邪見にすることなく暮らしている。
そこに劇作家のベネットが引っ越してきて、謎の老婆と仲良くなっていくんだけど、という話。

こういう独自の哲学を貫く人っているよなあ、という話なのかな。
世間体とか、周囲とうまくやろうとか、そういうことの前に、
自分がどうしたいか、なにを一番大事にするのかを貫くという
謎の「ミス・シェパード」にベネットは人間的な魅力を覚えたんだと思います。
最後のシーンはかなり見ごたえがある。
ミス・シェパードはお手本にはできない人なんだけど、
ベネットはたぶん、自分を偽らずに生きる、という気持ちを彼女のおかげで手に入れたのかなって。
画面からにおいが漂ってきそうで、演技が見事。マギー・スミスはすごい。




「ラン・スルー・ザ・ナイト」

2016年のロシア映画。
タイトルはちょっと失敗かな。あんまり夜を駆け抜けない。
恋人の画家が殺され、なぜか自分も追われることになったサーシャ。
なぜ彼は殺されたのか、どうして自分まで追われるのか。
友人にかくまってもらいながら謎を探っていく、という話。

30分くらいでたぶんこういう話なんだろうな、っていう見当がつく。
黒幕についても、1時間でわかると思う。
とても素直な脚本で、みどころはサーシャの美貌がメインかもしれない。
恋人同士の時間の回想は、とにかくモザイクがでかい。

2017-11-16(Thu)

映画見た記録

南米編


「トゥー・ラビッツ」

2011年ブラジルの映画。
須田剛一好きとかに向いている作品。
主人公はクズ系のニート、ポルノ、ゲーム、ポルノ、ゲームの暮らしをしている。
そんな彼が仕掛けた、二兎を得る大作戦とは……!みたいな話。
話自体は結構単純なんだけど、複雑な構成にしてある。
ビビッドでポップな演出がちょいちょい入るので、好きな人はぐっとくるはず。
街のチンピラのヘッドと、悪徳弁護士、そして過去の贖罪が入り乱れて
最後は「マジか」って終わり方をするんだけど、
鮮やかに見えるんだけど、本人たちの意思は…… みたいな気分になるかも。

あと、ジュリアは本当に検事なのかがめっちゃ気になるし、
ブラジルの裁判制度は怖いなって思った。


「エル・クラン」

2015年アルゼンチンの映画。
実話ってことで愕然とする。

主人公アレハンドロのおやじの仕事は誘拐犯。
息子の知り合いだろうがさらうし、都合が悪くなるとすぐに殺す。
そのくせ身代金はしっかり頂くという悪徳ぶり。
暴君である父親に逆らえず、アレハンドロは自分の手を悪に染めるんだけど、
恋人ができ、結婚したいし、弟や妹は自分の家の異様さに気が付いて逃げ出したりする。
時代が大きく変わる中、アレハンドロも変わろうとするんだけど、
父アルキメデスはまだ、誘拐で金を稼ごうとして…… という話。怖い。

最後は一家がどうなったのかわかるんですが、
なんというか、そこでまた愕然とします。なんだそりゃ…って。
なんにしてもバイタリティのある人間は強いんだなあって、
それがいい方向に向けばいいんだけどね。
アレハンドロがかわいそうでなりませんでした。


2017-11-16(Thu)

映画見た記録

邦画編


「聖の青春」

2016年の作品。松山ケンイチ主演で見たかったやつ。
棋士・村山聖の短くも熱い人生を追った映画。
棋士の対戦の仕方や、どれだけ狭き門なのかなどの予備知識はあった方が良いかな。
詳しい説明はあんまりなくて、彼が病とともにどう生きて、
将棋に身を捧げていったのかが淡々と描かれていく。
再現度はかなりいい感じ。
あと、やっぱりリリー・フランキーが出てきた。


「ケンとカズ」

2015年の作品。
街のチンピラ、幼馴染のケンとカズ。
自動車整備工場の影に隠れてクスリの売人をやってるんだけど、
子供もできたし足を洗いたい、認知症の母がいて人生が重たい。
そんな二人に訪れた破滅についての話。
豪華でも明るくもない映画なんだけど、
たぶんリアルにこの世界はあるなってしみじみする作り。
悲しい気分になる話だった。


「淵に立つ」

2016年の作品。
服役していた友人がやってきて、ある家族が営む工場で働くというか、
家に住み着き、そこから人生の歯車が盛大にくるってしまうという話。
正直、ほんっとーーーにしんどい作品。いやな映画。なんで、って言いたくなる。
ただ、人間の悪意とか、狡猾さとか、そういったものが本当にあって、
まっとうに生きているというか、まっとうに生きているつもりの人間、
つまり誰の中にだって影はあるんだよ、って言われているような、
つまりものすごくイヤな映画です。なのに見ちゃう。
深淵を覗き込んだら、その底にいるやつもこっちを見るんだっていう、そういう話。